\店主の「推し蔵」シリーズ!/福井県・田辺酒造

【蔵訪問記】福井県・田辺酒造様にお邪魔しました
〜なぜ取り扱いをはじめたのか、そして今改めて感じた魅力〜
こんにちは、酒幸仁の西野です。
今回は、ずっとお世話になっている福井県の「田辺酒造」さんへ、実際にお邪魔してきました!
田辺酒造さんのお酒は、当店が開業する前から馴染みがあり、個人的にもとても好きな蔵のひとつです。今日は、あらためてその魅力と、今回の訪問で感じたことをご紹介します。

1. なぜ田辺酒造のお酒を取り扱うようになったのか?
酒幸仁を始める前、何度か福井のお酒を呑む機会がありました。福井の酒は全体的に軽快でスッキリした味わいが多い中、田辺酒造さんのお酒には「深み」や「コク」があり、お燗にするとさらに味がのってくる。
その豊かな味わいを口にした時、不思議と「この酒を造っている人の顔」が浮かぶような、そんな感覚がありました。
“酒は人を映す”と言いますが、まさにそれを体現しているように思います。
また、個人的に尊敬していた、東京で酒販店をされていた方(現在は亡くなられました)が、田辺酒造さんのお酒を取り扱っていたことも、心の中でひとつの大きな後押しになりました。
2. 店主・西野の考える「田辺酒造」の魅力
田辺酒造さんの最大の魅力は、“あえて近代化しない”という姿勢です。
大きな設備投資で効率を求める時代にあっても、「手仕事」にこだわり、時間と手間を惜しまない。そんな造りが、酒の中にしっかりと表れています。
だからこそ、田辺酒造さんのお酒は、どこか人間味があって温かい。大量生産にはない“余韻”や“ゆらぎ”が心地良いんです。


3. お酒の傾向は?どんな人におすすめ?
田辺酒造のお酒は、派手さや甘さではなく、「食事に寄り添う」スッキリとした食中酒タイプ。
飲み疲れせず、和食はもちろん、素朴な家庭料理とも相性抜群。
派手さはないかもしれませんが、食事の最後までじっくり楽しめる、“一緒に食卓を囲む”ための酒だと感じています。
4. おすすめの日本酒
今回のおすすめするのは、なんといっても特別に取り扱いを許された「優勝 復刻ラベル」!
これは、一部の酒屋でしか流通しない、非常にレアな限定酒。
ラベルも当時のデザインを再現しており、どこか懐かしさと風格を感じさせてくれます。
これはぜひ、お燗でも冷やでも楽しんでいただきたい一本です。

5. 訪問を終えて〜田辺兄弟の人柄と、これからの関係〜
何度お会いしても、田辺兄弟の温かい人柄には本当に惚れ直します。
物腰柔らかく、でもお酒には真摯。そういう方々が造るお酒だからこそ、私たちも自信を持ってお客様にお勧めできるのだと思います。
今の市場は、ガス感や甘みのあるお酒がトレンドですが、田辺酒造さんはブレずに、「食事に合う酒」を追求されている。
その考え方は、酒幸仁が大切にしている「お酒で人を幸せにする」という想いと、深く通じ合うところがあります。
これからも、末長くお付き合いさせていただきたい蔵元さんです。

今後も、田辺酒造さんのお酒を通じて、多くの方に「食卓に寄り添う美味しさ」をお届けしていきたいと思います。
ご興味のある方は、ぜひ一度お試しください😊
酒幸仁 店主 西野