酒蔵訪問 長野県・若林醸造様へ伺いました

1. はじめに
今回は、長野県上田市にある若林醸造様へ酒蔵訪問に伺いました。
上田駅から別所線に乗り、中野駅から徒歩3〜4分ほど。
蔵があるのは、田んぼに囲まれた自然豊かな「塩田平」という土地です。
山に囲まれた盆地の中にあり、どこか時間がゆっくり流れているような場所。
日本酒造りに向き合うには、とても良い環境だと感じました。
今回の訪問では、蔵のこと、造りのこと、そして若林醸造様が目指すお酒について、直接お話を伺うことができました。


2. 若林醸造様について
若林醸造様は、創業29年の酒蔵です。
年間の製造量は約200石。
決して大きな規模のお蔵様ではありませんが、その分、一本一本のお酒にしっかりと目が届く、丁寧な酒造りをされています。
杜氏を務めているのは、蔵の社長の娘様と、その旦那様の若いお二人。
昔ながらの製法を大切にしながらも、サーマルタンクや冷蔵庫内での醸造など、現代的な設備や技術も取り入れ、四季醸造に取り組まれています。


使用するお米は、主に長野県産米。
地元の米を使い、この土地でしか表現できない味わいを大切にされています。
お酒の味わいのコンセプトは、とてもシンプルで印象的でした。
「杜氏さん自身が飲んで、美味しいと思えるお酒」
流行や肩書きに寄りすぎるのではなく、自分たちが本当に美味しいと思える味を丁寧に形にしていく。
その姿勢が、若林醸造様のお酒の魅力につながっていると感じました。
3. 日本酒の味わい
若林醸造様のお酒は、生酒と火入れで印象が大きく変わります。
生酒は、お米の柔らかさと甘みがしっかりと感じられる、やや甘口タイプ。
口に含むと、ふくらみのある旨みが広がり、後半には酸味が立ってきます。
甘みだけで終わらず、最後はすっと切れていくため、飲み疲れしにくいのも魅力です。
冷やして飲むと、みずみずしさやフレッシュな旨みがより引き立ちます。
一方、火入れのお酒は、長野県のお酒に対して抱いていたイメージとは少し違い、すっきりとした飲み口が印象的でした。
派手すぎず、食事に寄り添いやすい味わい。
普段の晩酌にも合わせやすく、料理と一緒にゆっくり楽しんでいただきたいお酒です。
まずは、生酒でお米の柔らかさや甘みを感じていただき、火入れで蔵のすっきりとした酒質を楽しんでいただくのがおすすめです。
4. おすすめの日本酒
・つきよしの 空 美山錦 無濾過生原酒
やさしい甘み。決してくどくなく、まるで和三盆のような甘みと切れる後味。
どちらかというと辛口派の店主がおすすめする甘口酒。

5. さいごに
酒幸仁では、全国各地の日本酒を扱う中で、ただ「美味しいお酒」というだけではなく、造り手の方に直接会い、お話を伺うことを大切にしています。
もちろん、お酒が美味しいことは大前提です。
しかし、それだけではなく、
「この人のお酒を売りたい」
「この蔵のお酒をお客様に届けたい」
そう思えるかどうかを、とても大切にしています。
若林醸造様を訪問し、酒造りに真摯に向き合う姿勢や、若いお二人が情熱を持って酒造りに取り組まれている姿を見て、ぜひ酒幸仁のお客様にもご紹介したいと感じました。
今回、酒幸仁は大阪では初の取扱店となります。
また、関西圏でも2軒目の取扱店です。
まだ関西では出会える機会の少ない若林醸造様のお酒。
この機会にぜひ、長野県・塩田平の自然と、若い造り手の情熱が詰まった一本を味わってみてください。


